詩は見たり聞いたりしてその表現に感動する。
一方吟詠は、作者の内面に立ち入って詩の本質、いわゆる詩情を”詠う”ことで表現する。 この域に達している人の吟詠は聞く人に感動を与える。修業中の人は鍛錬によって一歩一歩上達していく中で更なる意欲が湧き、感動を与える吟詠を目指す事になる。 詩吟の修業は、このような技量の向上だけでなく、さらに次のような副次的メリットを吟者に与えている。

≪健康増進に役立つ≫

腹式呼吸が健康に良い事は知られている。
詩吟はまさに腹式呼吸無くして吟ずることが出来ない。しかも、大きな声を出すので血行を良くし、ストレス解消にもなる。

≪引っ込み思案の解消≫

人の前で、特に大勢の前で大きな声で詠うのは勇気のいる事である。
初めは気後れして大変だが、慣れてくるとやった後の快感が大きく、次々と挑戦意欲が湧いてくるので引っ込み思案は自然と解消される。

≪教養が自然と身につく≫

詩吟を通して日本や中国の歴史文化を再認識出来る。また、詩吟は発音上のアクセントが非常に大事だから修業の中で正しく矯正される。

≪新しい仲間との出会い≫

教室の中は勿論、色々な行事の中でどんどん仲間が増えていく。